2019年12月31日火曜日

2020年にクロームブックはどこへ行くのか

▶今年も残り僅かになりました。クロームブックに関する限り、大きな動きこそなかったものの、潮流を変える基礎の年だったと後日語られるかもしれません。▶なんといっても教育市場の存在です。政府が全児童にデバイスを導入するとの方針を打ち出しています。早速メーカーにはこの大きな市場を狙う動きがでているのは皆さんご存知のとおりです。▶理屈の上ではクロームブックは有望な候補です。ソフトウェアの一元管理や、基本となるソフトが同梱された低価格、さらに児童生徒の乱暴な扱いに耐える仕様などがあってすでに米国K-12市場で大きな支持を得ているのが強みなのですが、海外で人気があっても日本で全然人気がない事象は数多くあります。▶さらに既存PCメーカーもこの機会を黙って見過ごすはずがなく低価格攻勢をかけてこれば、何も知らない学校が価格だけで決定することも容易に想像がつきます。▶教育市場は魅力ですが、各種OSが混じり合い、さらにiPadなどタブレットも参入してくるのでクロームブックが独占する構図は期待できないでしょう。▶さらに学校で普及すれば逆に子供向きの入門マシンのイメージが定着して、その後の普及の足を引っ張りかねません。▶ここ数年、Asusのマシンを使ってブラウジングしていますが、気に入らない点が多々あります。▶Googleマシンになっており、自由度が低いこと、キーボードはしっかりしていますが、ディスプレイが小さくものたりないこと...などですが低価格だからこそ我慢すべきでしょう。▶そこでクロームブックに必要なのは本当のパーソナルコンピュータとして使って愛着の持てるデザイン、機能、それになんといってもキラーソフトの登場です。▶画像編集はクロームブックの弱点分野と言われています。貧弱な処理スペックのため、それともユーザー層のちがいのためかわかりませんが、たしかにブラウジングが中心のユーザーでは発信力が低いですね。▶GoogleはYouTubeを傘下におさめていることもあり、クロームブックならではの特色を活かせる画像発信ソフトの無料リリースを期待したいところです。
▶そこで2020年からのクロームブックに期待したいのは大人が使って満足が行くハード、ウィンドウズやマックの住人がうらやむような画期的なソフトです。▶アンドロイドの系譜のソフト資産とは一線を画してもらいたいものです。さもなければ大きなアンドロイドと揶揄されかねないためです。▶価格は高くてもいいです。それだけの価値があれば。▶今のままではチープなマシンと一蹴されるだけです。▶したがって教育市場とは別のアプローチを期待しましょう。

▶Googleには革新的なスタートアップソフトの独創力を活用する懐の深さを期待したいですね。▶Googleだけですべて提供しなくてもコントロールは可能なはず。現在はアドオンで各種の便利ソフトがGoogleドライブで活用できますが、ほしいのはどこにもない強力なキラーソフトです。

▶ハードでは教育市場と重なりますが、快適なキーボードを期待したいです。▶レノボがThinkPadで培ったキーボードで有名ですが、Asusのマシンもそこは安物では譲っていません。▶大量にさばける規模の経済を使って「贅沢な」ハードを期待したいです。

▶ソフトでは「キラーソフト」以外にGoogleドライブの進化に期待したいです。▶Google docの時代からどんどん進歩しており、どんどん姿を変えていますが、いつになったら日本人はOffice信仰を捨てられるのでしょうか。マイクロソフトもここにきてOfficeビジネスが行き詰まりのようですのでGoogleには大きなチャンスが来たと言えるでしょう。▶来年の今頃にはどこまで進化しているか楽しみです。

と思いっきり願望妄想の世界ですが、クロームブックには2020年代も大いに期待しています。■


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