2017年5月12日金曜日

(日本以外の)学校教育部門で圧倒的な強さを示すグーグル、クロームブック

日本が世界の多数と違う傾向を示すことはよくあるのですが、クロームブックぐらい日本で黙殺されている存在は珍しいですね。以下の記事を見てもまったく反応が出ないでしょう。ガラパゴスになっていくのでしょうか。どうしてもハードウェアの選択が本邦の学校現場では優先されるのでしょうか。

CHROMEBOOKS POISED TO EXPAND CLASSROOM DOMINANCE クロームブックが教育市場で頭角を現す

MAY 12, 2017 BY JOHN SOWASH 1 COMMENT

グーグルが世界各国の学校の標準備品になってきた。
  • Gスイートで毎日の学習にあたる教員生徒は70百万人
  • 世界各地の教室に導入ずみクロームブックは20百万台を突破
  • アイヴィーリーグ8校中7大学がGスイートを教育用に採用

  1. この数字を見る際には10年ちょっとでこれだけになったことに意味がある。EdWeek.org からグーグル、マイクロソフト、アップル、アマゾンの教育現場での影響を調べた報告書が出た。千名以上の教育関係者が対象の調査だ。
以下の企業のいずれか一社を使い貴学区の学業成績を古城させるとしたら、選ぶのはどれ?

  1. 回答ではグーグルが圧倒的で、50%以上の教育関係者がグーグルを選んだ。その理由に使いやすさがあるのは明らかだ。
  2. 選択の背景にはクロームブックが大きな要素だ。簡素なハードウェアと信頼性の高いウェブアプリの組み合わせは学校現場には最適。クロームブックは米国の教育機関で多数派になった。K-12市場で半分以上の導入済みデバイスがクロームブックだ。同上EdWeek報告書でこの傾向が読み取れる。使いやすさと価格がおおきな理由になっている。
  3. 教育市場でグーグルの強さが浮き彫りになったが、それでも「グーグル独壇場」にはなっていない。
  4. EdWeekのまとめでは調査対象の学区で9割がクロームブック導入がこの二年で増えている。その分、マイクロソフト、アップル両社のシェアを減らした。この両社は2割の売り上げ減になっていることが調査でわかった。
  5. グーグルは教育市場で金鉱をみつけた感がある。教育分野への投資はアップル、マイクロソフト両社に成功をもたらしていた。だが両社はグーグルを追う立場だ。一社単独で教育用デバイス需要の50%超を占有するとは考えにくいが、グーグルは二年間でここまで来たのだ。
  6. ではグーグルはこれ以上のシェアを達成できるだろうか。2018年2019年でグーグルの教育市場でのシェアが60%75%と右肩上がりで増える可能性はあるのか。
  7. グーグルの将来は世界各国の教室の現場で明るいようだ。■